もう20年以上前になるかなぁ、まだ東北の岩手県で伝道していた頃のこと。
ある結婚式場に司式のために出かけました。その時チャペルには、夜のお仕事をされている綺麗なお姉さんたちが4,5人参列されていました。華やかな雰囲気で式場を明るい雰囲気にしてくれていました。
ただ、その話声が少し大きいのでした。
でも私は、式が始まれば静かになるだろうと思いつつ式を始めました。しかし、式が始まっても同じでした。
私は心の中で『静かにしてくれないかなぁ』と思いつつ式を進行しました。
ところがです。私が聖書の中の愛について書いてある箇所を読み、そして「皆さん、人はいったい何を求めて今この時生きていいるのでしょうか？　聖書には人が求めるものは変わらない愛であると書いてあります」と話し始めたその時でした。彼女たちの話声がピタっと止まったのです。余りにも見事に止まったので今でもその光景を鮮明に覚えています。
そしてなんと全員が一様にハンカチを取り出して、涙を拭い始められたのです。
そして一心に私を見つめて話に聞き入ってくださいました。
この通りシャイな私は、綺麗なお姉さん達から一心に見つめられ、緊張して流れ出した汗を拭くためにハンカチを取り出しました。
「人が求めるもの…それは愛」その単純な言葉が実は一番大切でなことですね。