嘘のような本当の話

2023年04月05日 14:30

私はまだ神学生の2年生だった頃、車で一時間ちょいの岩手県一関市で開拓伝道をすることになりました。
肩書き無し、チラシ無し、もちろん教会無し、資金無しの、ないないずくしでの伝道開始でした。聖書一冊だけ持って、各家庭を一軒一軒訪問して回りました。
私のような開拓伝道者の強みは、何もなくても、聖書一つで事を始めることが出来ることです。

当初、友達の車で通っていました。私は車を持っていませんでした。しかし、神学校学院長から、「伝道のために、車を手に入れなさい。」と言われました。そう言われても、こちらはバイトしながら学びと訓練を受けている貧乏神学生です。
でも、聖書には、『何事でも神のみこころにかなう願いをするなら、神 はその願いを聞いてくださる』と書いてあります。
私はその神様の言葉を信じて祈りました。自分の欲で求めるのではありません、神様の愛を伝えるために求めるのですから、これが神様の御心に叶わないはずはない!と思いつつ、祈ったのです。

すると、その次に一関市に行った時に、戸別訪問を通して知り合っていたある奥さんの家に上がって話をしていたら、突然こう言われたのです。

「ねぇ、車いらない?」

と。私は彼女に、車のことは何一つ話してはいなかったのにです。嘘偽りない本当の話です! 彼女の家には、使っていない車が一台あったのです。軽のワゴン車でした。バリバリ走りました。名義変更等して、もちろん頂きました。
自分の欲のために求めるのではなくて、神様の御心にかなう願いは聞かれる!…その時以来、それは私の確信になりました。

写真は、その車。車体に教会名を書き(まだ実態はなかったのですが…オイオイ笑)、スピーカーも取り付けました。
神学校と一関市を往復する時に、いつも途中の築館市という所のコンビニに寄っていましたが、この目立つ車に興味を持ったそのコンビニのアルバイトの女の子が教会に来始め、イエス様を信じました!

記事一覧を見る

powered by crayon(クレヨン)